読みごたえのある一冊でした。
舞台は、アメリカ。1943年。
主人公は小さな村に住む11歳の少女アナベル。
ある日、14歳の黒い心を持つ少女ベティ(矯正不可能)が、転校してきて、穏やかな日常は一変する。
ベティの邪悪な行為、偏見、差別がアナベルの周りでまるでサスペンス仕立てのように事件が目まぐるしく起きていく。
その中でアナベルは、自分は何をすべきか、考えに考え、判断し決行する姿が読者を離さない。
結末には酷しいものも多々ありだが、アナベルの生きていく姿勢は
天晴れで清々しささえ感じる。
子どもが成長する土台となるアナベルの家族が素敵なので救われる。そして、放浪者トビー…。
2017年ニューベリーオナー賞
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